マイナス5℃による効果 最高の保管を科学する
繊細な日本酒の味わいは、絶妙なバランスの上にある。
生きたお酒の日本酒には、変化をさせない環境が必要。

日本酒の味や風味は、お米由来の糖分や、アミノ酸、
アルコールやさまざまな化合物によって作られていて、
とても繊細なバランスの上に成り立っています。
これらのバランスは、酵母の活動や、空気と触れ合うことによる酸化。
それ以外にも紫外線やさまざまな化学反応などによって崩れてしまう繊細なもの。
化学反応は、高温では早いスピードで発生しますが、
低温になるほど反応のスピードが遅くなることが、
科学的に実証(アレニウスの法則)されていて、日本酒にも当てはまります。
日本酒が凍ってしまう手前、つまりマイナス5℃での保存については、
実は、酒質やフレッシュさの維持に効果的なことは前々から知られ、
酒蔵でもよく実践されていて、マイナス5℃で保管できる保障がないと、
卸してくれない酒蔵もあるほどです。